おひとりさまの終活

おひとりさまの終活は必要なの？

終活というと自分が亡くなったあとのことを事前に準備しておき、残された家族の負担を減らす活動というイメージを持つ方が多いです。そのため、身寄りのないおひとりさまの方は自分には終活は関係ないと思われるかもしれません。しかし、おひとりさまこそ終活に取り組んでおくことが大切です。なぜなら、終活は単に亡くなった後に対する備えというだけでなく、どのようにして自分自身が最後のときまで幸せに過ごすことができるかを考えて、残された人生をよりよく生きていくための活動です。年齢を重ねると、認知症、大きなけが、病気など不測の事態は誰にでも起こりえます。老後の一人暮らしの不安を解消するため、老後を楽しく過ごすためにも元気なうちにおひとりさまの終活で備えておくことも必要があるでしょう。

おひとりさまの終活で注意すべきこととは？

大切なのは、生前のサポートから死後のあらゆる手続きまで総合的に対応できる喪主候補を見つけることです。生前には入院や介護施設への入所の際、必要な身元引受人をどうするか、安否確認をどうするかといった問題が考えられ、死後の手続きでは、葬儀、お墓、遺品整理、契約解除、費用清算、遺産相続といった問題が考えられます。

おひとりさまの終活で活用できる生前契約例

生前事務委任

生前、判断能力が十分あるうちから、日常生活をサポートしてもらったり、入院や介護施設入居の際に身元保証人になってもらったりするものです。

任意後見

任意後見制度は、まだしっかりと自分で判断ができるうちに、自分で判断ができなくなる時に備えて、あらかじめ支援者を誰にするか決めておく制度です。将来の財産管理や身の回りのことについて何を支援してもらうか、自分で決めておくことができる仕組みです。

死後事務委任契約

本人が亡くなった後も、葬儀や遺品整理などたくさんの死後の手続きがあります。その事務を誰かに生前依頼する契約をすることを死後事務委任契約といいます。

おひとりさまの終活では、１人で解決することが難しいこともたくさんあります。安心して今後の人生をおくるためために生前契約を活用される方も増えています。